過去の公演-Past Performance-
踊りからドラムサークルまで
音楽でつながる心の絆を実感しよう
※スペシャルゲスト
小川みちこ
古澤良治郎
開演までの少しの間、ドキドキ&わくわくする気持ちを抑えられない子どもたちのために、公演内で使用するマラカスを作ってもらうことに。いろいろな容器や コップなど、材料だけを作業テーブルの上にのせ、子どもたちの思うようにそれぞれの個性を発揮して作ってもらいました。お子さんのサポートがてら参加して いる大人たちのほうが真剣な表情を見せていたように感じました。
「こじゃず」という看板を掲げているだけに、ジャズは聴かせたい!という想いから、オープニングはスイングなナンバーで幕開け。 スイングジャズは知名度の高いナンバーも多い上に、誰でもすぐにノリノリになれるのが魅力。つのだ健をファシリテーターに迎えたドラムサークルのワーク ショップをサポートしてくれたパーカッションニストの井谷享志(イタニ・タカシ)さんも加わり、リズム感あふれるステージで、自然と会場から手拍子があがりました。
約12分ほどのオープニングジャズが終わると、ステージはキーボード担当の西尾賢ただ1人に。やわらかで素朴なトークをはさみつつ、西尾ならではの個性あふれる楽曲を披露。これが子どもたちに大うけなのです。曲名も「ザリガニの歌」だったり、「虫節」だったりと、子どもたちの世界にはまったものばかり。昨 年のステージでも大好評だった「タコとおじさん」では豆奴さんも登場し、ステージで子どもたちと一緒に踊りも楽しみました。
前半の部、ラストは「絵本とジャズの世界」。ステージ上の大スクリーンに絵本を写し出し、それにあわせて即興の生演奏をあわせるという試み。絵本は2作品 登場し、最初のオリジナル作品「トントントンだれですか?」はイラストレーターであるハヤシマスミさんがジャズを合わせるならこんなお話!と考えて下さっ たもの。子どもたちの年齢を問わず、ほのぼのとした気持ちにさせてくれるお話でした。
続いての2作品目は長新太作「キャベツくん」。キャベツくんもかなり突拍子もないストーリーですが、こちらにあわせる即興演奏もかなり個性的な世界を演出 していたのが印象的でした。ジャズの真髄であるインプロビゼーションの世界を少し堪能することができたひとときとなりました。
後半の部はつのだ健をメインとしたドラムステージ。今回は本番当日まで3回にわたり親子でドラムサークルを体験できるワークショップを開催したことから、 その参加メンバーもステージにあがって、会場と一緒になってドラムサークルをおこないました。 ドラムは小さなお子さんでもお年寄りでも分け隔てなく誰でもできて、叩くだけで気持ちを通じあうことができる音楽の原点。「太鼓は人の心を解放し、人のコ コロをつなぐことができる」といったつのだ健の言葉通り、ひとときでも会場とステージがドラムや楽器を通じてつながることができたのではないかと思いま す。
手前味噌な話ですが、メンバーの個性と魅力をアピールできるジュークボックス的な構成こそこじゃずスタイルだ!と実感できたステージとなりました。ドラム サークルには西村知美さん親子も他の15組の親子に混じりながら、全3回のワークショップと本番ステージに参加いただきました。(決してこちらからご参加 をお願いしたわけではありません、念のため…)
ジャズはなかなかその範疇も広く、選曲も悩みがつきませんが、子どもと一緒でも楽しめる、一緒だからできるという、子ども中心の目線・姿勢で考えていきたいと思っています。